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てるみくらぶの経営破綻から学ぶ

旅行会社のてるみくらぶが経営破綻

2017年3月27日、旅行会社のてるみくらぶが経営破綻しました。
このニュースは各メディアで報じられているため、皆様、ご存知のことと思います。

ニュースとして大きく取り上げられているのは、一般の海外渡航客、約2,500人が海外ツアー中に経営破綻したことにより、社会に多大な影響を及ぼしているためです。

会社間で商取引を行う場合、与信管理を行うのが一般的ですが、一般消費者が利用するサービスの運営元をイチイチ与信管理することはありません。

私は報道されている以上の情報を知りませんが、破綻直前まで新聞に新規の募集広告を出して実質的に資金集めしたことは、結果として、消費者を欺いた行為として厳しく非難されて当然と思います。

経営破綻は突然やってくるものなのか?

てるみくらぶを利用していた一般消費者にとっては、海外渡航中に飛び込んできた寝耳に水のニュースだったことでしょう。

私も旅行会社を利用する際に、その会社の財務状況を確認することはありません。

頭の中は旅行のことでいっぱいで、旅行会社の内情なんて調べようとしません。

ただし、もし、事前にてるみくらぶの決算書を確認することが出来たら、その予兆を確かめることができます。

最近、東芝の経営に関するニュースが報じられていますよね。

東芝の経営危機というトーンですが、まだ経営破綻したわけではありません。

債務超過に陥ることが予測されたりして、どのように事業を再構築するのか、金融機関は支援を継続するのか、などといったことが報じられています。

つまり、東芝に関しては、経営危機に関する予兆が出ているため、これだけ騒がれているといえます。

一方、てるみくらぶは内情を知らない者からすると突然、経営破綻したように思えますが、上場企業の東芝と同じように決算内容が公開されていれば、その予兆はもっと前の時点で明るみになっていたことでしょう。

決算書から読み取れること

決算書には会社の貴重な情報がたくさん詰まっています。

そのため、決算書をきちんと読み取ることができれば、危ない会社に現れやすい兆候を見つけることができます。
例えば、以下のようなものが挙げられます。

1.債務超過の状態が続いている
2.売上債権回転期間が異常に長くなっている
3.常に利益率が低く、ギリギリのところで赤字にならない

1.債務超過の状態が続いている

債務超過とは、会社の所有する資産よりも負債(返済義務のある借入金など)が上回っている状態のことです。

負債はいつか必ず返済しなければいけないものですので、債務超過状態であるということは、すなわち、現在の資産だけでは全額返済できないことを意味しています。

未曽有の災害等に見舞われて、一時的に債務超過に陥ったならまだしも、複数年度にわたって債務超過状態が続くようなら、財務状況が健全でないことは明らかです。

ご参考までに、てるみくらぶの場合は、「前受金」という負債が過剰にあり、債務超過に陥っていました。
この「前受金」は読んで字のごとく、会社が事前に受け取ったお金のことです。

お客様にとってみれば、海外渡航前にてるみくらぶに支払ったチケット代のことですね。

「前受金」という勘定科目自体に問題があるわけではありませんが、その使い道に問題がありました。

本来、お客様が旅行するための代金を事前に受け取ったものですので、航空会社等に支払われるべきものですが、てるみくらぶは資金不足に陥っていたため、別の支払に使ってしまいました。

その結果、お客様の中には航空券を発券できない可能性がある事態となりました。

2.売上債権回転期間が異常に長くなっている

売上債権とは受取手形や売掛金など、得意先から後日、売上代金を回収する権利です。

売上代金の回収サイトを30日、60日、90日などと設定したら、売上債権回転期間も同じように30日、60日、90日前後と計算されるはずです。

小売業や飲食店のように現金商売がメインのところは、売上債権回転期間がクレジットカード会社の決済期間より長期化していると、滞留しているものがあるのではチェックする必要があります。

会社はどんなに売上が上がっても代金を回収しないことには、次の商品や材料を仕入れられませんし、人件費も支払うことができませんので、会社経営を維持することができません。

従って、一定規模の売上があるにもかかわらず、売上債権回転期間が長期化する場合は、回収できない不良債権の有無や架空売上に伴う架空の売上債権の有無などを気にした方が良いでしょう。

3.常に利益率が低く、ギリギリのところで赤字にならない

「赤字転落」というのは経営者にとって、何とかして避けたいことの一つです。

しかし、一年間、会社を経営した結果、実態として営業赤字であれば、その事実を正面から受け止めるしかありません。

その事実をきちんと受け止めたうえで、翌期以降、黒字に回復するよう、努力する以外に道はありません。

ただし、会社経営には山もあれば谷もあります。
良い時もあれば悪い時もありますので、過去の決算書を並べてみて、売上高が増えたり減ったり、利益が増えたり減ったりするのは自然なことです。

そのような中、いつも利益率が低いながらも、いつもギリギリのところで赤字に転落しないのは不自然だと思いませんか。

善意に解釈して、必死の経営努力で赤字転落を回避した結果とできなくもありませんが、その必死の経営努力が実るのならば、どこかのタイミングで大幅な黒字を確保する方が自然だと思います。

以上、3点のみお伝えしましたが、決算書を確認することが出来たら、多くの情報を読み取ることができますので、会社の危なくなる兆候を見つけることができます。

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