2017年も12分の1が過ぎました
1月の業績はどうでしたでしょうか?
2017年の1月が早くも過ぎ去りました。
昔から1月は行く、2月は逃げる、3月は去るなどと言いますが、ホントにあっという間に感じてしまいます。
さて、その1月の会社の業績は如何でしたでしょうか。
年始に抱いた今年の展望、目標に向かって、一か月間、前進したでしょうか。
一か月間の会社の業績を振り返るには、月次決算が最適です。
月次決算については以前にもブログで書きましたので、こちらを参照していただけますと幸いです。
・月次決算のススメ
・月次決算作成のポイント
・月次決算と月次試算表は違う
会社の業績は月単位で管理
会社の業績は月単位で管理すると分かりやすいと考えます。
なぜなら、人件費が月給制だったり、経費も月単位で支払ったり、売掛金の回収も月単位で行ったりしているためです。
また、業種にもよりますが、季節によって取扱商品が変化したり、顧客層が変化したりしますので、月単位での管理がしっくりきます。
従って、月単位の予算を組んでおきますと、月単位で予算と実績の比較を行うことができます。
1月、2月と、各月で予算と実績を比較することにより、予算と比べて良かったところ、悪かったところを明確にします。
そして、その要因が社外にあるのか、社内にあるのかを把握することができます。
このような分析を行うことにより、ただがむしゃらに頑張るのではなく、改善すべき点・強化すべき点に必要なリソース(ヒト・モノ・カネ)を割くことができます。
日々の仕事は週単位で管理
会社の業績は上記のように月単位で管理するのが望ましいです。
一方、個々人の仕事は週単位で管理するのが望ましいと考えます。
月単位で仕事を管理しようとしても、週の途中で月を跨いでしまうと、なんとも管理しにくいものです。
例えば、月~金勤務で土日が休みとしますと、金曜までに仕事を完了させて、スッキリとした気持ちで土日を迎えたいと思いませんでしょうか。
そして、翌週の月曜から、また仕事を始めるぞと、気持ちの上で仕切り直すのではないでしょうか。
このように区切りがはっきりしていることが週単位の管理の特徴です。
1月31日(火)と2月1日(水)で気持ちがリフレッシュした人はどのくらいいるのでしょうか。
また、一つ一つの業務がどれくらいの時間がかかるのか分類してみますと、日常業務の大半は一週間以内に終えられる業務なのではないでしょうか。
しかし、そのような細かい業務がたくさんあることで、日々、仕事に追われている印象を持ってしまいます。
その結果、一週間以上かかるけど、長期的には重要な業務を後回しにしてしまい、いつまで経ってもなかなか取り掛かれなくなってしまうのではないでしょうか。
従って、週単位で仕事を管理し、今週やるべき業務は、必ず今週中にやり遂げ、翌週に持ち越さないようにしなければなりません。
経営者のスケジュールは余裕を持つこと
現場が大好きな経営者は、従業員に交じって店頭や工場に好んで立ちます。
会社経営のヒントは社長室ではなく、現場に落ちていますので、経営者が率先して現場に立つことは非常に大事なことです。
ただし、経営者には、経営者にしかできない業務をやる必要があります。
それは長期的な視点で、会社経営の今後を意思決定することです。
現場一筋の経営者も個人的には好きですが、経営者が現場に入り浸っているのに、他の従業員が勝手に会社の将来を描くことはできません。
経営者が考えなければ、会社の将来を真剣に考える人が社内に誰もいなくなってしまいます。
したがって、経営者のスケジュールには会社の将来の姿を考えるための時間と気持ちの余裕が求められます。
その時間で、現在とその将来の姿を比較分析し、軌道修正したり、てこ入れしたり、大きな視点で物事を考えたりします。
このような話をある中小企業の経営者にしますと、「そんな余裕はないよ」と一蹴されてしまいました。
しかし、余裕はそこら辺に転がっているものではありません。
自分の仕事に優先順位をつけて、自ら余裕を作るのです。
経営者には従業員から緊急の相談事や社外から緊急の依頼など、予測のつかないことも多々あります。
そのような時、いっぱいいっぱいの経営者は何とも頼りなく映るものです。
緊急時にも慌てず、冷静に対処することが求められます。
つまり、経営者にはどんな時も余裕を持たなければならないのです。
今週も、あと3日あります。
3日もあるんだ、と余裕をもって過ごしていきましょう。