新入社員はいつになったら一人前?
新入社員はいつになったら一人前?
あなたの会社の新入社員は入社して、どれくらい経ったら一人前になるでしょうか。
半年?一年?三年?
自分の仕事は「一年やそこらで新入社員が一人前になるほど、簡単な仕事じゃない」と思うかもしれません。
でも、新入社員が一日でも早く一人前になってくれた方が助かりますよね。
ということは、新入社員が一日でも早く戦力となるような仕組みが必要です。
中途採用社員は即戦力?
新卒の新入社員は社会人としてのビジネスマナーや仕事の基礎の基礎から指導しなければなりません。
そのため、新人指導に時間を割けない中小企業は、新卒よりも即戦力を期待して、中途採用を積極的に行っています。
確かに中途採用すれば、社会人としてのビジネスマナーや仕事の基礎の基礎は理解していることでしょう。
しかし、仕事のやり方が前の会社のままで、あなたの会社のやり方に合わせない場合があります。
その中途採用者が大企業出身者の場合、前にいた大企業とあなたの会社を何かと比較し、あなたの会社に対して批判的になりかねません。
ここで、ただ批判するだけに留まってしまう人は、自分の立場を誇示したいだけですので、社内の和を乱してしまいます。
一方、ただの批判だけではなく、会社を巻き込んで、実際に経営改善につなげていくことができれば、大変価値があります。
別の会社での勤務経験から社内に新たな刺激をもたらしてくれることでしょう。
中途採用者だから必ずしも即戦力になるのではなく、会社の価値観や組織風土などを理解してもらうことが戦力となる前提です。
また、中途採用者であっても、今後一緒に働いていくうえで成長して行かないといけません。
中途採用者にどのように成長してほしいのか、採用時にイメージはありますでしょうか。
一人前の社員の具体的なイメージはあるか
そもそも、あなたの会社において、一人前の社員とは具体的にどういったことができる人のことを指すのでしょうか。
理想的な社員にはどのようなものが求められるのでしょうか。
コミュニケーション能力?英語?ITスキル?リーダーシップ?
具体的に列挙してみてください。
もちろん、全てを兼ね備えた人はいないかもしれません。
でも、会社として求めている人材を明確にすることで、社員一人一人が成長する目標も同じ方向を向くことができます。
「いい人」や「優秀な人」という漠然とした基準ではダメです。
何がいい人なのか、何が優秀な人なのか、人によって解釈が分かれてしまいます。
一度、改めて、あなたの会社の理想の社員像を整理してみましょう。
社内にモデルとなる人材を探す
理想の社員像が出来上がったら、社内の人材を見渡してください。
全てを満たした人はいなくても、どれか一つの要素を持っている社員が必ずいます。
特定分野で社内イチの人材は、その特定分野において社内のモデルケースとなり得ます。
そのため、その社員の持っているノウハウを社内に還元できれば、会社全体として戦力が向上します。
また、講師役の先輩社員は新入社員から憧れられる存在、モデルケースとなることを目標とすべきです。
もちろん、先輩社員がモデルケースとなるのなら、役員、社長は当然、その先輩社員のモデルとならなければなりません。
このように会社全体が、それぞれの職階でモデルとなる人材に成長しようとすれば、自ずと新入社員が一人前になる日が早くなります。