今、起業するとしたら…
今、起業するとしたら…
今、起業するとしたら、どのような事業を行いますでしょうか。
現在と同じ事業でしょうか?
それとも、現在とは全く異なる事業でしょうか?
もし、あなたの回答が後者でしたら、今後の事業の方向性について早急に検討しなければなりません。
なぜなら、今、起業して、現在と同じ事業をしたくないということは、あなたが現在の事業に将来性を感じていないからです。
現在の事業に将来性を感じていない
現在の事業に将来性を感じていないのならば、なぜ、その事業を続けるのでしょうか。
これは、まっさらの状態で、今、起業するとしたら…と考えると、自然と湧き出てくる疑問です。
ビジネスは継続した活動ですので、継続して商品やサービスを提供するため、利益を獲得していかなければなりません。
将来性のない事業は、今後、利益を獲得できないと考えているため、そこに留まる理由はないと思います。
ここで、事業に将来性を感じていない状況の下、現在は利益を獲得できているパターンと現在も利益を獲得できていないパターンの二つに分けて考えてみましょう。
現在は利益を獲得できているパターン
現在のところ、大した問題もなく、安定的な利益を獲得できているものの、事業自体の将来性を感じられないことがあります。
この時、将来、自社の中核となる事業の候補をお持ちでしょうか。
もし、すでに、将来、成長する事業の候補がおありでしたら、現在の事業で獲得した資金をその将来成長する事業に投資していきましょう。
具体的に説明しますと、被災地では復興特需が発生しています。
建設関係の分野において、震災に強い住宅やインフラの整備のために大きな需要が発生しています。
しかし、堅牢な住宅やインフラを整備することで、当該地域の、今後数十年の需要を先食いしているとも言えます。
従って、現在の復興特需をしっかりと活かしたうえで、次の事業に向けての投資活動を行っていないと、復興特需の過ぎ去った後、現在と同じ事業で売上を上げることが難しくなります。
現在も利益を獲得できていないパターン
一方、現在の事業に将来性を感じていないうえに、利益を獲得できていない場合、これからどうしていきましょうか。
「何もしない」「何も変わらない」という選択肢はあり得ないと思います。
なぜなら、自分自身で現在の事業に将来性を感じていないためです。
そのため、「何か」を変えていかなければなりません。
まだまだ事業に対する意欲があるのならば、新しい事業にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
でも、新しい事業だと、ノウハウも経験もないため、上手くいくかどうか不安ですよね。
そこで、現在の事業を違った角度からとらえてみることから始めてはいかがでしょうか。
将来性を感じていない事業であっても、新規参入してくる事業者や異業種から参入してくることがあります。
当該事業に参入してくる人は何らかのチャンスを見出しているわけです。
つまり、将来性がないと思い込んでいた事業も、見方を変えてみれば、まだまだ将来性があるのではないでしょうか。
例えば、男性をメインターゲットにしていたが、女性をターゲットにしてみる。
ファミリー層をメインターゲットにしていたが、単身世帯をターゲットにしてみる。
地元を商圏としていたが、海外をターゲットにしてみる。
あるいは、卸売りから小売りに進出してみる。
小売業がプライベートブランドの商品を製造してみる。
利益を獲得していくために、自らが将来性を感じる事業にどんどんチャレンジしていないことには、一向に経営は改善していきません。
今、起業するとしたら…
「今、起業するとしたら…」と自問することで、いったん、全てをゼロベースの白紙の状態から考えることができます。
そして、「今、起業するとしたら、やりたいこと」がありましたら、その「やりたいこと」に向かって、日々活動していくことが会社を強くし、成長させていくのではないでしょうか。