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効率性分析とは?

1.効率性分析

効率性分析とは資産をいかに効率的に活用できているかを分析することです。
具体的には、以下のような指標があります。

  • 総資本回転率
  • 経営資本回転率
  • 売上債権回転率
  • 棚卸資産回転率
  • 有形固定資産回転率

2.総資本回転率

総資本(総資産)をどの程度効率的に使って売上高を獲得しているのかを求める指標です。
算定式は以下のとおりです。

総資本回転率

総資本回転率が”1”の場合、総資本を投下して同額の売上高を獲得したことを意味しますので、”2”の場合は、総資本の2倍の売上高を獲得しているので、より効率的と言えます。

なお、分母の総資本は期首残高と期末残高の平均値を用います。

3.経営資本回転率

経営資本をどれだけ効率的に使って売上高を獲得しているのかを求める指標です。
算定式は以下のとおりです。

経営資本回転率

(1)の総資本回転率の場合、当期の売上高に貢献していない資産も含まれてしまいますので、例えば投資有価証券の増減が指標に影響してしまいます。
そこで、分母を経営資本とすることで、純粋に営業活動に関する効率性指標として経営資本回転率を活用します。

なお、経営資本とは流動資産+固定資産-建設仮勘定-投資その他の資産で求められます。

4.売上債権回転率

売上債権の効率性を計り、回収状況も表す指標です。
算定式は以下のとおりです。

売上債権回転率

売上債権回転率が高ければ高いほど、売上債権の回収状況が良いです。

なお、貸倒引当金がある場合は、分母の売上債権から控除します。

5.棚卸資産回転率

棚卸資産の効率性を計り、棚卸資産の消化状況を表す指標です。
算定式は以下のとおりです。

棚卸資産回転率

棚卸資産回転率は高ければ高いほど、棚卸資産の消化状況が良いです。

なお、棚卸資産は原価であるため、分子に売上原価を用いた指標もありますが、総資本回転率の分母である総資本を売上債権や棚卸資産、有形固定資産に分解して、総資本回転率の詳細分析を行うことをお勧めします。

6.有形固定資産回転率

有形固定資産の効率性を計る指標です。
算定式は以下のとおりです。

有形固定資産回転率

有形固定資産回転率が高ければ高いほど、有形固定資産の稼働率が高く、有効に使われていることを意味します。
反対に低い場合は遊休資産が多いことを意味します。

なお、有形固定資産から建設仮勘定は除いて計算します。

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