失敗しない後継者育成のコツ
現在、後継者育成サービスを行っている機関はたくさんあります。
ただ、だからと言って「どこに依頼しても同じ」というわけではありません。
例えば、値段だけ見て判断してしまうと、後になって「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまうことも少なくありません。
後になって後悔しないためにも、ここで「失敗しない後継者育成のコツ」を知っておきましょう。
(1)あなたに合う依頼先を見つけるための、判断基準とは?
値段だけで判断してしまうと、あなたに合う依頼先を見つけることは難しくなってしまいます。
依頼先を選ぶときは、以下のポイントもチェックするようにしましょう。
コミュニケーション |
後継者育成はヒトを育てることです。 現経営者と後継者の間で十分に意思疎通が図られていることが必要です。 後継者が外部機関で学んだことを実践しようとして、現経営者の方針と対立してしまっては何のために勉強したか分かりません。 外部の専門家と現経営者及び後継者の三者で、会社として目指す方向に後継者が育つかどうか、事前に十分なコミュニケーションが取れるかどうかチェックしましょう。 |
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料金 |
料金も、判断基準としてとても大切なポイントです。
公的機関が運営するセミナーや後継者塾は比較的低額です。 |
運営形態 |
後継者育成を行う外部機関の多くは、後継者塾やセミナーといった集団学習形式です。 あなたの会社ではなく、架空のA社を例とした勉強を行う場合、勉強会の後、現場に戻っても実践に移すことは難しいです。 また、勉強会の場であなたの会社の生のデータを用いて勉強する場合があったとしても、第三者に対して開示できる情報は限定的ですので、表面的な内容しか学習することができません。 後継者育成の目的はテストの点数を取ることではなく、実際の現場の経営改善に役立てることですので、あなたの会社の状況をどこまで反映できるかという点の確認をお勧めいたします。 |
開催場所 |
上記に関連して、集団学習形式ですと、開催場所は都市部に集中しています。
したがって、いざ後継者が勉強しようとすると、地方の場合、通常業務を休んで、泊り掛けで出張しなければなりません。 大事なことはあなたの会社の経営をいかに良くするかということですので、貴重な時間をどのように使うかという点のチェックをお勧めいたします。 |
専門知識 |
外部機関の講師やコンサルタントは様々な経歴を持っています。 例えば、営業畑を歩んだ人は営業に関するアドバイスが得られますし、技術畑を歩んだ人は技術に関するアドバイスが得られます。 それぞれの講師等が伝えている内容は正しいかもしれませんが、あなたの会社で全てのアドバイスを同時に実践しようとすると矛盾が発生してしまうケースが多いです。 なぜなら、講師等のアドバイスはある一つの側面から見たものにすぎないからです。 できる限り多面的な視点からアドバイスが得られるかどうか、という点のチェックをお勧めいたします。 |
(2)早めに相談に行ってみる
上記のポイントを踏まえて、早めに相談に行ってみることをお勧めいたします。
後継者育成は早めにスタートして損することは何一つありません。
むしろ、後継者育成は最強のBCP(事業継続計画)です。
東日本大震災以後、BCPはサプライチェーンを中心に注目され、整備が進みましたが、BCPだけでは経営資源のヒトが継続できません。
あなたの会社の強みの源泉は現経営者です。
仮に、明日、現経営者が不運な事故に遭ってしまい、経営することができなくなってしまったら、あなたの会社はどうなりますか?
まずは対策をスタートしましょう。
何から始めて良いか分からない時は、後継者育成サービスを行っている機関に無料相談してみましょう。
(3)無料相談で質問すべきこと
無料相談に言ったら、(1)で示したポイントをチェックポイントするのはもちろん、
- どんな事業を行う会社なのか?
- 現在の売上、利益、借入金等の決算書の情報
- 〇〇年に社長交代したい、などの目標
- あなたの会社における後継者候補の経歴
といったことを伝えることで、より詳細なアドバイスを受けることができます。
以上のポイントをチェックすることで、あなたに合う依頼先を見つけることができるでしょう。
参考になれば幸いです。