預金管理のポイントは?
預金
預金とは、金融機関にお金を預けることです。預金は引き出すことで現金と同じように扱えますので、会計上、「現金及び預金」として扱います。
預金の種類
「預金」と一口に言っても様々な名称の預金があります。主なものを以下に列挙します。
- 普通預金
通常、みなさんがイメージされる預金です。個人で開設している口座のほとんどすべては普通預金口座なのではないでしょうか。
特徴はいつでも預入及び支払が可能であることです。 - 当座預金
企業の小切手及び手形の決済用の口座として用いられます。普通預金と異なり利息がつきませんが、ペイオフの対象外であるため、金融機関が破綻した際にも全額が保護されます。
- 定期預金
満期日をあらかじめ設定し、満期日までは原則として解約できない預金です。普通預金と比べて拘束性が強いため、その分、高い利息が付きます。高い利息といいましても、最近の金利ですと、あまり期待できません。
- 積立定期預金
毎月一定額を普通預金口座から振り替えて、定期預金を積み立てていくものです。定期預金を始めたいけれど、まとまったお金が準備できない場合に便利な預金です。性質としては定期預金ですので、簡単には引き出せません。
- 郵便貯金
預け先がゆうちょ銀行の場合、「預金」ではなく、「貯金」となります。会計上、貯金も預金と同様に扱いますので、名称が異なるだけです。
- 通知預金
引き出す際に最低2日以上前に通知する必要がある預金です。また、預け入れてから最低7日間は引き出すことができません。
使途としては、近いうちにまとまったお金を使うことが決まっている場合に、その時期まで資金を運用する場合に用います。
また、普通預金より拘束性が高いため、その分、利息が高くなります。 - 外貨建預金
日本円以外の通貨での預金です。会計上、通貨が異なるだけですので、「預金」として取り扱います。
- 別段預金
銀行にとって一時的な預り金として扱われる預金です。営業日をまたいだ振込資金や株式申込証拠金などを一時的に預かる預金口座であり、手続きが完了次第、通常の預金口座に振り替えられます。
預金管理のポイント
①預金残高管理
毎月、帳簿残高と通帳の残高を照合しなければなりません。もし、差異があった場合は、差異原因を解明しなければなりません。
当座預金口座については、金融機関発行の当座預金照合表と帳簿残高を照合し、差異の有無を確認しなければなりません。
②預金通帳等管理
通帳は適時に記帳されておく必要があります。
通帳と銀行印はそれぞれ別の場所に保管し、保管庫の鍵の管理も適切に行わなければなりません。
また、キャッシュカードの管理者も適切に定め、その管理状況を第三者に確認してもらう必要があります。
③ファームバンキング及びネットバンキング
パソコンを使用して操作できるため、パスワードの管理を厳重に行う必要があります。
インターネットバンキングにおいてはフィッシング詐欺やウイルス感染により被害が報告されていますので、パソコンのセキュリティ環境には厳重な注意を払いましょう。