経営理念とは?
経営理念とは
経営理念とは、会社の行動指針となる価値観、考え方です。
「会社が何のためにあるのか」といった基本的な考え方を言葉で表現したものです。
経営理念は漠然と考えているだけでは誰にも伝わりません。
経営者自身の行動指針であるとともに、従業員の行動指針にもなりますので、共有するために多くの会社では社是や社訓として成文化されています。
社是や社訓といいますと、どこか古臭い感じや形骸化した文書というイメージを持たれるかもしれませんね。
確かに歴史のある会社の社長室には、毛筆で大書された社訓が額に入って飾られているケースもあります。
しかし、ここで大事なことは社是や社訓となった経営理念が実際の経営に活かされているかどうかという点です。
どんな立派な経営理念も実行されていなければ、ただの文字に過ぎません。
会社の経営理念は創業者や社長が考えることが多いと思いますが、その考え方に共感した人が従業員となります。
従業員に経営理念が浸透していない会社は組織として活動している意味がありませんし、社長の自己満足に従業員が付き合っているだけです。
従業員への浸透
それでは、従業員に経営理念を浸透させる重要性を見ていきましょう。
会社経営を行う上で重要な意思決定は社長や役員が行いますが、日常的な意思決定は現場の従業員が行います。
従業員は通常業務であればマニュアル等に従って意思決定しますが、イレギュラーな事態に直面した場合、判断に迷います。
上長に相談して対応することは当然ですが、目の前の顧客に対してどのように対応するか、初動対応の全てをマニュアル化することはできません。
そこで、経営理念に従って判断します。
会社としての存在意義に照らして、どのように対応するのが正しいのか判断できます。
仮に経営理念が浸透していないと、従業員はどうするでしょうか?
個人の価値観で対応するか、何もしないかです。
顧客にとっては会社の経営理念が従業員にまで浸透しているかどうかを知る由もありませんから、目の前の従業員の対応が会社の考え方なんだと受け取ります。
このように経営理念は従業員に浸透させて初めて意味があると思います。
あなたの会社の経営理念は何でしょうか?
その経営理念は従業員に浸透していますでしょうか?