法人税とは?
法人税
法人税とは、法人の所得に対する税金です。
ここで、法人とは、株式会社や合同会社のみならず、農業協同組合や信用金庫等も含みます。
当然ながら個人事業には法人税は課税されませんが、社長1人だけの小規模な会社であっても法人格を持っている以上、法人税が課税されます。
また、所得とは、法人の各事業年度の益金から損金を控除した金額です。
所得と利益の関係
ところで、所得と似たような考え方に利益がありますよね?
利益は会計の概念で、一定期間の間における収益から費用を控除して計算されるものです。
「益金≒収益」かつ「損金≒費用」であるため、「所得≠利益」となります。
両社が似ているものの、異なっていることはあなたの会社の決算書と申告書を見ると分かります。
税務申告時の調整
決算書の損益計算書は売上高等の収益から売上原価、販売費および一般管理費、法人税等を控除して、当期純利益を算定しています。
一方、申告書は別表が多くてどこを見れば良いのか分かりにくいですが、別表四の1に「当期利益又は当期欠損の額」という項目に損益計算書の当期純利益の金額が転記されています。
この別表四は、損益計算書の当期純利益を加算・減算して、法人税法上の課税所得となる所得金額を算出する明細書です。
先述しましたように、利益と所得は似ていますが、異なっていますので、所得を計算するためには会計をベースとしながら課税の公平性や政策的見地から調整する必要があります。
あなたの会社の申告書も様々な項目が加算・減算して調整されていませんでしょうか?
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具体的な相違点は別途説明いたしますので、ここでは所得と利益は似ているけど違うものだということを認識していただけますと幸いです。